各種検査

診療内容

Ⅰ レントゲン検査

当院では、以下の目的でレントゲン検査を実施しております。

1. 関節リウマチの評価

関節リウマチでは、手指・足趾の小関節に変形が生じやすいため、診断時だけでなく治療の経過中にも評価が必要です。このため年に1回、手指・手・足趾関節のレントゲン検査を実施し、治療効果を判定します。また症状に応じて、肩・肘・膝・足関節・頸椎などのレントゲン撮影を行うことがあります。

2. 肺合併症のチェック

リウマチ・膠原病では間質性肺炎などの肺合併症が高頻度に認められるため、必要に応じてレントゲン検査を実施します。

3. 乾癬性関節炎・脊椎関節炎の評価

乾癬性関節炎などの脊椎関節炎では、脊椎(頸椎・胸椎・腰椎)や骨盤の仙腸関節に異常が生じることがあります。疑われる場合は、これらの部位のレントゲン撮影を行います。

4. 一般内科におけるレントゲン検査

一般内科では、以下のような症状がある場合にレントゲン検査を実施します。 

  • 呼吸器症状(咳・痰・息苦しさなど) → 胸部レントゲン(肺炎・結核・気胸などの評価) 
  • 腹部症状(腹痛・吐き気・便秘・膨満感など) → 腹部レントゲン(腸閉塞・腹部臓器の異常などの評価) 

当院では、患者様の症状や診療の目的に応じて適切なレントゲン検査を行い、的確な診断と治療を提供いたします。 

Ⅱ 超音波検査(エコー検査) 

超音波検査(エコー検査)は、超音波を用いて体内の臓器や血管の状態をリアルタイムで観察する検査です。放射線を使用しないため、体に優しく、安全に行うことができます。以下に、それぞれの検査の対象となる症状や検査内容を詳しく説明します。 

1. 関節エコー 

検査の目的 

関節や筋肉、腱(けん)、靭帯の状態をリアルタイムで観察し、炎症や損傷の有無を評価します。X線やMRIでは捉えにくい軟部組織の異常を確認できます。 

検査の必要な症状 

  • 関節の腫れや痛み(関節リウマチ、変形性関節症など) 
  • 靭帯や腱の損傷(腱鞘炎、腱断裂など) 
  • 滑液包炎(関節内の液体の異常貯留) 
  • 骨や軟骨の損傷(骨棘形成、関節軟骨の摩耗) 

検査内容 

  • 炎症の有無(滑膜の肥厚や血流増加の有無を確認) 
  • 関節液の貯留(関節水腫) 
  • 靭帯や腱の断裂や変性 
  • 変形性関節症の進行具合の評価 

2. 甲状腺エコー 

検査の目的 

甲状腺の大きさや形状、内部の腫瘍(結節)の有無を確認し、甲状腺機能異常の可能性を評価します。 

検査の必要な症状 

  • 首の腫れやしこりを感じる 
  • 甲状腺ホルモン異常(甲状腺機能亢進症・低下症)の疑い 
  • 動悸、発汗異常、体重減少(バセドウ病などの甲状腺機能異常) 
  • 倦怠感、寒がり、むくみ(橋本病などの甲状腺機能低下症) 
  • 家族歴に甲状腺疾患がある場合 

検査内容 

  • 甲状腺の大きさ・形の評価 
  • 甲状腺結節(良性・悪性腫瘍の可能性を評価) 
  • 甲状腺内の石灰化や血流の状態を確認

3. 頸動脈エコー 

検査の目的 

頸動脈(首の大動脈)の動脈硬化や狭窄の有無を調べ、脳梗塞のリスク評価を行います。 

検査の必要な症状 

  • 高血圧、糖尿病、高脂血症がある 
  • 喫煙歴がある 
  • 家族に脳梗塞や心筋梗塞の病歴がある 
  • 一時的な手足のしびれや脱力発作(TIA:一過性脳虚血発作) 
  • めまいやふらつきがある 

検査内容 

  • 頸動脈の血管壁の厚さ(IMT)測定 
  • 動脈硬化によるプラーク(脂質の沈着)の有無 
  • 血流速度を測定し、狭窄(血管の狭まり)の程度を評価 

4. 心エコー 

検査の目的 

心臓の構造や機能、血流の状態を観察し、心臓病の診断や治療方針を決めるための検査です。 

検査の必要な症状 

  • 息切れや動悸 
  • 足のむくみ、倦怠感(心不全の疑い) 
  • 胸の痛みや不快感(狭心症や心筋梗塞の疑い) 
  • 血圧異常(高血圧や低血圧) 
  • 不整脈の指摘を受けたことがある 

検査内容 

  • 心臓の大きさや壁の厚さを測定 
  • 弁膜症(僧帽弁閉鎖不全症、大動脈弁狭窄症など)の評価 
  • 心筋の動きや収縮力を確認 
  • 肺高血圧の有無を評価 

5. 腹部エコー 

検査の目的 

腹部の臓器の異常を確認し、腫瘍や結石、炎症などを評価します。 

検査の必要な症状 

  • 右上腹部の痛み(胆石症、胆のう炎) 
  • みぞおちの痛み(胃・十二指腸潰瘍、膵炎) 
  • 食欲不振、体重減少(肝臓や膵臓の病気の疑い) 
  • 血尿(腎結石、膀胱腫瘍の可能性) 
  • 排尿障害(前立腺肥大や腫瘍の可能性) 

検査内容 

  • 肝臓(脂肪肝、肝硬変、肝腫瘍の有無) 
  • 胆のう(胆石、胆のうポリープの有無) 
  • すい臓(膵炎、膵腫瘍の有無) 
  • 腎臓(腎結石、腎嚢胞の有無) 
  • 膀胱・前立腺(腫瘍や肥大の有無) 

 6. 下肢静脈エコー 

検査の目的 

足の静脈の状態を確認し、静脈血栓症(深部静脈血栓症:DVT)や静脈瘤の評価を行います。 

検査の必要な症状 

  • 足のむくみや痛み(特に片足のみの場合は要注意) 
  • ふくらはぎの腫れや圧痛 
  • 長時間の座位・飛行機移動後の足の腫れ 
  • 静脈瘤(血管がボコボコと浮き出る) 

検査内容 

  • 静脈の血栓の有無(DVTの診断) 
  • 血流の逆流(静脈弁不全による静脈瘤の評価) 
  • 表在静脈と深部静脈の状態を確認 

Ⅲ 骨粗鬆症検査 

当院では、骨粗鬆症の検査(DIP法:手指X線骨密度測定)を実施しております。簡便かつ低被ばくで骨密度を測定でき、さいたま市健診と同様の方法で行っているため健診時のデータと直接比較することができます。 

骨粗鬆症とは? 

骨粗鬆症(こつそしょうしょう)は、骨の密度(骨密度)が低下し、骨がもろくなって骨折しやすくなる疾患です。特に閉経後の女性や高齢の方に多く見られますが、関節リウマチのある方は骨粗鬆症のリスクが特に高いことが知られています。関節リウマチでは、炎症による骨の破壊や、ステロイド薬の使用が骨密度の低下を引き起こし、骨折のリスクが高まるため、定期的な骨密度測定が重要です。 

骨粗鬆症は自覚症状がほとんどなく、気づかないうちに進行するため、早期の検査と予防が大切です。 

検査が必要な方・対象となる方としては50歳以上の女性(特に閉経後の方)、関節リウマチの診断を受けている方、ステロイド薬を長期間使用している方、背が縮んできた、または姿勢が悪くなったと感じる方、軽い転倒や衝撃で骨折したことがある方、家族に骨粗鬆症の人がいる方などです。 

特に関節リウマチのある方は、骨密度が低下しやすいため、定期的な骨粗鬆症検査を受けることをおすすめします。気になる方は、お気軽にご相談ください。 

Ⅳ ホルター心電図検査 

当院では、ホルター心電図検査(24時間心電図検査)を予約にて実施しています。 

ホルター心電図とは? 

ホルター心電図検査は、小型の携帯型心電計を装着し、24時間にわたって心電図を記録する検査です。通常の短時間の心電図では捉えにくい不整脈や心臓の異常を、日常生活の中で詳細に評価することができます。 

検査が必要な症状・対象となる方 

以下のような症状がある場合に、ホルター心電図検査を行います。 

動悸(ドキドキする感じ、不整脈が気になる)、めまい・ふらつき・失神(意識が遠のく感じがある)、胸の痛み・胸の圧迫感(狭心症の疑い)、息切れや疲れやすさ(心臓の機能異常の可能性)、健康診断などで心電図異常を指摘された方、心房細動などの不整脈の経過観察が必要な方 

検査の流れ 

  1. 装着:胸に電極を貼り、小型の記録装置を身につけます。(装着時間は数分) 
  2. 日常生活を送る:普段通りの生活をしながら、24時間心電図を記録します。 
  3. 返却・解析:翌日、装置を返却し、記録されたデータを解析します。 
  4. 診断・結果説明:医師が結果を確認し、必要な治療方針を決定します。 

検査時の注意点 

  • 検査中も普段通りの生活を送って頂きますが、入浴・シャワーは避けてください。 
  • 検査中は電気毛布の使用はできません。 
  • 胸に電極を貼るため、皮膚のかぶれが気になる方は事前にご相談ください。 
  • 検査中に感じた症状は、専用の記録用紙にメモをしておくと診断の助けになります。 

ホルター心電図検査は、日常生活の中で発生する一時的な心臓の異常を発見するのに有効な検査です。症状が気になる方は、お気軽にご相談ください。 

Ⅴ 睡眠時無呼吸症候群(SAS)検査 

当院では、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査を実施しています。 

睡眠時無呼吸症候群とは? 

睡眠時無呼吸症候群(SAS:Sleep Apnea Syndrome)とは、睡眠中に何度も呼吸が止まる(無呼吸)または浅くなる(低呼吸)ことで、体にさまざまな悪影響を及ぼす疾患です。十分に睡眠をとっているつもりでも、熟睡できず日中の眠気や集中力低下を引き起こすほか、放置すると高血圧・心疾患・脳卒中などのリスクが高まります。 

検査が必要な症状・対象となる方 

以下のような症状や状況がある方は、睡眠時無呼吸症候群の可能性があるため、検査をおすすめします。 

いびきが大きい、または不規則ないびきをかく、寝ている間に息が止まると指摘されたことがある、日中の強い眠気や集中力の低下、起床時の頭痛やだるさ、夜間の頻繁な目覚めやトイレの回数が多い、肥満、首が太い、顎が小さいなどの体型的特徴がある、高血圧・糖尿病・心疾患のある方 

検査の流れ 

  1. 問診・診察:医師が症状や生活習慣を確認し、検査の必要性を判断します。 
  2. 簡易検査(自宅で実施可能):小型の測定器を貸し出し、ご自宅で一晩装着して睡眠中の呼吸状態や酸素濃度を測定します。 
  3. 結果の解析・診断:測定データを解析し、睡眠時無呼吸症候群の有無や重症度を評価します。 
  4. 治療方針の決定:必要に応じて精密検査のご案内や、CPAP(持続陽圧呼吸療法)などの治療をご提案します。 

検査のポイント・注意点 

  • 自宅で簡単に検査できるため、入院の必要はありません。 
  • 検査中も普段通りに寝るだけで、特別な操作は不要です。 
  • 結果をもとに適切な治療をご提案し、生活の質(QOL)向上をサポートします。 

睡眠時無呼吸症候群は、適切な検査と治療によって症状を改善できる疾患です。「いびきが気になる」「日中の眠気が強い」などの症状がある方は、お気軽にご相談ください。 

アクセス

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〒330-0072
埼玉県さいたま市浦和区領家2-9-17
  • JR京浜東北線『北浦和駅』東口より約1km 徒歩14分
  • バスでご来院の際は北浦和駅から「浦31:市立病院行き」に乗り、3つめ「浦高南」バス停で降りて徒歩3分です。
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