アクセス
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埼玉県さいたま市浦和区領家2-9-17
- JR京浜東北線『北浦和駅』東口より約1km 徒歩14分
- バスでご来院の際は北浦和駅から「浦31:市立病院行き」に乗り、3つめ「浦高南」バス停で降りて徒歩3分です。
診療内容
強皮症(きょうひしょう、Systemic Sclerosis:SSc)は、皮膚や内臓が硬くなることを特徴とする自己免疫疾患の一つです。この病気では、免疫の異常によってコラーゲンが過剰に産生され、皮膚や血管、消化器、肺、心臓、腎臓などさまざまな臓器に影響を及ぼします。特に30〜50歳代の女性に多くみられますが、男性や高齢者にも発症することがあります。病気の進行度や影響を受ける範囲によって、主に「限局型」と「全身型」に分類され、それぞれ症状の現れ方が異なります。
強皮症の症状は、皮膚や内臓にさまざまな変化を引き起こします。初期には、手足の冷えやしびれが現れることが多く、特に寒さやストレスをきっかけに指先の血流が低下し、白や紫色に変色する「レイノー現象」がよくみられます。この症状は血管の異常によるもので、強皮症の初期段階から起こることが多いため、早めの受診が重要です。
病気が進行すると、皮膚の硬化が目立つようになります。最初は指や手の甲、顔などから始まり、次第に広がることがあります。皮膚が硬くなると、指が伸ばしにくくなったり、顔の表情が乏しくなったりすることがあります。皮膚の変化とともに、関節のこわばりや痛みを感じることもあります。
また、強皮症では消化器の働きが低下することがあり、食道の動きが鈍くなって飲み込みにくさを感じたり、胃酸の逆流による胸やけが生じたりすることがあります。さらに、腸の動きが悪くなることで便秘や下痢を繰り返すこともあります。
全身型の強皮症では、肺や心臓、腎臓といった重要な臓器が影響を受けることがあります。肺に線維化が起こると息苦しさを感じるようになり、進行すると肺の機能が低下することがあります。また、肺の血圧が上昇する「肺高血圧症」や、腎臓の機能が急激に悪化する「強皮症腎クリーゼ」といった合併症が起こることもあります。これらの症状は命に関わることもあるため、慎重な経過観察が必要です。
強皮症の診断には、血液検査で自己抗体(抗トポイソメラーゼ抗体、抗セントロメア抗体など)を調べたり、皮膚や内臓の異常を確認するための画像検査を行ったりします。
この病気を根本的に治す治療法はまだ確立されていませんが、症状を和らげ、病気の進行を抑えるための治療が行われます。皮膚の硬化や線維化を抑えるために免疫抑制剤や抗線維化薬を使用することがあり、血流の改善には血管拡張薬が用いられます。また、消化器症状に対しては胃酸の分泌を抑える薬や消化管の動きを助ける薬を処方することがあります。肺や心臓に異常がある場合は、それぞれの症状に応じた治療が必要となります。
強皮症の症状を軽減するためには、日常生活での工夫も大切です。特に、レイノー現象を防ぐためには寒さを避けることが重要で、冬場は手袋や厚着をすることで血流の低下を防ぐこと必要です。手足が冷えてしまい温めても改善しにくい際は、当院では脈拍が多少早くなるように運動することをお勧めしています。末梢の循環が良くなることで冷えが改善します。さらに手指の皮膚硬化のため屈曲が困難になることがあり、そうすると小さいものがつかめなくなるため、入浴時などに手を握って指先が手のひらまで着くように練習することを当院ではお勧めしています。また、皮膚の乾燥やひび割れを防ぐために保湿をしっかり行うことも大切です。
食事面では、胃酸の逆流を防ぐために食事の量を少なめにし、就寝前の飲食を控えることが推奨されます。また、消化のよい食品を選ぶことで胃腸への負担を軽減することができます。さらに、関節の動きを保つために軽いストレッチや運動を取り入れることも役立ちます。
強皮症は長期間にわたる病気ですが、適切な治療と日常生活の工夫によって、症状をコントロールしながら生活することが可能です。当院では、患者さん一人ひとりの状態に合わせた治療を提案し、長期的な健康管理をサポートしています。皮膚の硬化や手足の冷え、息苦しさなどの症状が気になる方は、お気軽にご相談ください。
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