アクセス
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埼玉県さいたま市浦和区領家2-9-17
- JR京浜東北線『北浦和駅』東口より約1km 徒歩14分
- バスでご来院の際は北浦和駅から「浦31:市立病院行き」に乗り、3つめ「浦高南」バス停で降りて徒歩3分です。
診療内容
血管炎症候群(vasculitis)は、血管に炎症が起こる自己免疫性の疾患群を指します。全身のあらゆる血管が影響を受ける可能性があり、炎症によって血管が狭くなったり、詰まったり、逆に拡張して破れやすくなることがあります。その結果、血流が悪くなり、臓器や組織への酸素や栄養の供給が妨げられ、さまざまな症状が引き起こされます。血管は全身に広がっていることから全身どの臓器にも症状が出現する可能性があり診断が最も困難な疾患の一つです。
血管炎症候群には、影響を受ける血管の大きさによっていくつかの種類があります。大動脈などの大きな血管に炎症が起こる高安動脈炎や巨細胞性動脈炎、中等度の血管が侵される結節性多発動脈炎や川崎病、細い血管に炎症が及ぶANCA関連血管炎(顕微鏡的多発血管炎、多発血管炎性肉芽腫症、好酸球性多発血管炎性肉芽腫症)やIgA血管炎などが含まれます。これらの分類は、疾患の特徴や治療方針を決定する上で重要な役割を果たします。
血管炎症候群の症状は、影響を受ける血管の種類や部位によって異なりますが、一般的に以下のような症状がみられます。初期症状としては、発熱や倦怠感、体重減少などの全身症状が現れることが多く、まるで風邪のような症状が続くこともあります。また、関節痛や筋肉痛を伴うこともあります。
血管の炎症が進行すると、影響を受けた臓器に応じた症状が出てきます。例えば、腎臓の血管が炎症を起こすと血尿やタンパク尿が見られることがあり、肺の血管が障害されると息切れや咳、血痰が出ることがあります。皮膚に炎症が及ぶと、紫斑(皮膚の赤紫色の斑点)や潰瘍が生じることもあります。
高安動脈炎では、大動脈が狭くなることで血流が悪くなり、腕の脈が弱くなったり、血圧の左右差が生じたりします。また、脳への血流が低下するとめまいや視力障害が起こることもあります。
巨細胞性動脈炎は、主に頭部の血管に炎症が起こるため、こめかみの痛みや頭痛、視力障害などが特徴的です。場合によっては視力を失うこともあるため、早急な治療が必要です。
顕微鏡的多発血管炎や多発血管炎性肉芽腫症では、腎臓や肺が障害されやすく、特に急性の腎不全や肺出血を引き起こすことがあるため注意が必要です。
血管炎症候群の診断には、血液検査、尿検査、画像検査(CT・MRI・血管造影)、さらには血管や臓器の生検(組織検査)が行われます。血液検査では、炎症の程度を示すCRPや赤沈(ESR)の上昇、自己抗体(ANCAなど)の有無を調べます。画像検査では、血管の狭窄や閉塞、炎症の有無を確認し、必要に応じて生検を行うことで確定診断に至ります。このため大学病院や基幹病院で専門医の診療が必要になるため連携施設にご紹介することになります。
治療の基本は、炎症を抑えるための副腎皮質ステロイド療法で、特に急性期には高用量のステロイドが必要となることが多く、症状の改善に伴い徐々に減量していきます。また免疫抑制剤も併用されます。
さらに、特定の血管炎では、生物学的製剤が使用されることもあります。これらの治療によって病状をコントロールし、再発を防ぐことが重要です。
血管炎症候群は長期的な管理が必要な疾患で、治療中は免疫抑制剤やステロイドの影響で感染症にかかりやすくなるため、手洗いやうがい、ワクチン接種(インフルエンザ・肺炎球菌など)を意識することが大切です。
血管炎症候群は、早期診断と適切な治療によって寛解が導入できれば寛解を維持することが可能な疾患です。当院では、患者さん一人ひとりの病状に合わせた診療を行い、長期的な健康管理をサポートしています。気になる症状がある方は、お気軽にご相談ください。
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